昔ののぼりの形状ってどんな感じ?

街を歩いていてもよく目にするのぼりですが、最近ののぼりには、大きい物から小さい物まで、色々なサイズがあります。

外に置いておくのぼりから、お店の中に飾れるタイプの小さなのぼりまで、本当にその形状は様々です。

では、発案された当初ののぼりの形状はいったいどんなものだったのでしょうか?近代までの軍用ののぼりは、綿もしくは絹の織物を用いていて布の寸法は、のぼりの由来となった流れ旗に準じて、高さ1丈2尺(約3m60cm)、幅二幅(約76cm)前後が標準的でした。

この他にも、馬印やまといに用いられる四方と呼ばれるほぼ正方形ののぼりや、四半と呼ばれる縦横比が3:2の比率ののぼりが定型化していました。

もちろんこれらはあくまでも一般的な寸法であって、家によって由緒のある寸法を規定することや、流行に左右される事もあったと言われています。

また、旗竿への留め方で、乳(ち)と呼ばれる布製の筒によって竿に固定する乳付旗(ちつきばた)と、旗竿への接合部分を袋縫いにして、竿に直接縫いつける縫含旗(ぬいふくめばた)に区別する事が出来ます。

旗竿には、千段巻と呼ばれる紐を巻いた漆塗りの樫材や竹を用いて、のぼりの形態に応じて全体をトの字型、あるいはL字を逆さにした形状にして布を通していました。